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トピック
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序章
誰が、予想なんて出来ようか。
空から、生き物が──しかもニンゲンの子どもが落ちてくる、とは。「───……、は?」
我ながら、なんとも言えないような情けない声が零れたものだ。
〝それ〟は真っ直ぐと、こちらに向かって落ちて来ていた。瞬く間に距離は縮んでいき、──気づけば腹部に重い衝撃があった。「ぐぅぇっ!!」
我ながら……以下略。付け加えると、今回は眩暈というオマケもある。
ハッキリしない焦点をなんとか定め、未だ吾輩の体の上にいるであろうニンゲンの子どもを見る。
幼年期デジモンのような大きくて丸い目が、やけに印象的だった。キラキラと輝いているのは瞳だけではなく、表情にもあらわれている。「すごい、お人形さんがしゃべってる!!」
「──────────」その笑顔を見た瞬間。
どうしてか、心が安らいだような気がした。これは吾輩『オメカモン』がニンゲンの子ども『ツムギ』を、家に帰す話である。
(続)
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