エリクシル・レッド:4

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  • #4012
    アバター快晴
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       エリクシル・レッド
       4
       
       
      「ええーん、ええーん!」
       
       こどものように泣き喚く不定形の紫色のもやの名は、しんもんざえモン。
       彼は縄張りとしていたこの街の遊園地『どりヰむらんど』にて、キングエテモン――一部の自我持ちデジモン達に、王と崇められている個体だ――に完膚無きまでに叩きのめされ、こうして逃げおおせてきたのである。
       
      「みんなひどい、ひどいよぉ。みんなしてぼくをいじめるんだ。からだがきたなくてくさいから、こころまでみにくくて穢らわしいんだ……!」
       
       しんもんざえモンは、人間、どころか自我持ちのデジモンからしても、身勝手で危険なデジモンである。
       彼は、人・デジモンに限らず、幼い存在を好むデジモンだ。「あそぶ」と本人は表現しているが、しんもんざえモンのそれは、捕食行為に他ならない。
       そして彼は、成長した存在を蛇蝎のように嫌う。穢らわしいと、触れる事さえ拒んでいる。
       しんもんざえモンが遊園地を拠点としていたのもそれが理由だ。……もっとも、遊園地には当然大人も多く訪れるため、結局彼は、幼いこども達を愛でるという目的をほとんど果たせないまま、ちまちまとLevel3デジモンを食らう事しかできなかったのだが。
       
      それでも、たまたま人的被害が発生しなかっただけで、彼の在り方は、ある種人間にとっての『自我持ち』の脅威そのものなのである。
       
       
      「おやおや、これはこれは。自我を得たばかりに人のような享楽に振り回されるとは、なんと哀れな。小生でよければ、いくらか力になりましょう」
       
       
       故にこそ。しんもんざえモンには利用価値があると。
       繰り手の糸を断ち切った自我持ちの中には、そう思い至る者もいて。
       
      「……だあれ?」
      「あなた様の腹も碌に満たせぬ、謳う事しか芸のない矮小な鴉でございます。ただ、小生、与太話にはいくらか憶えが有ります故、微力であれば、お力添えできる事もありましょう」
       
       そう言ってしんもんざえモンの前へと歩み出たのは、肩に鴉のぬいぐるみを乗せた、美しい女だった。
       
       ……否、美しい女の『人形』の肩に止まった、鴉のぬいぐるみ、と言うべきか。
       
      「むずかしいことはよくわかんないけど」
       泣き止んだしんもんざえモンが、内側からずるりと毛皮を取り出して身にまとう。
       巨大なクマのぬいぐるみは、こてんと首をかしげながら、鴉のぬいぐるみを見下ろした。
       
       
      「きみ、なんだかかわいいね」
       
       
       しんもんざえモンは笑って。
       美女の人形は、笑うように――あるいは、威嚇するように、小さく顔の角度を傾けた。
       
       

       
       
      「市街地に逃亡した自我持ちのLevel6。そのLevel6さえ追い払えるような強力なLevel6の自我持ち……」
       
       眉間を押さえ、ふぅ、と息を零す『D.M.T』のリーダー、京山 義樹。
       ごめんなさい、リーダー。と、気まずそうに彼の娘にして部下、京山 瑪瑙は、父にも増して険しい表情を浮かべつつ、頭を下げた。
       
       いいや、と。慌ててヨシキは首を横に振る。
      「強力な自我持ちとの交戦をある程度予測しておきながら、《ブリットハンマー》の使用許可を出していなかったワタクシのミスでもあります。あまり気を揉まないように、メノウ」
       だからと言って2体もLevel6が……と、自分の方こそ堂々巡りの愚痴に帰結するヨシキ。
       
       とはいえ無理からぬ事である。Level6とは、進化と呼ばれる形で姿を変えるデジモン達の最終形態。“究極体”と、そんな大業な名で呼ばれる事もあり――その呼び名に何ら見劣りしない、強力な存在だ。
       故に、そのレベルのデジモンとして造り出されたピノッキモンは『D.M.T』の切り札であり、そのピノッキモンを、武器を所持していなかったとはいえ簡単にあしらえてしまうLevel6が立て続けに2体ともなれば、胃を痛めるなと言う方が無理な話で。
       
       ある程度デジモンに詳しいだけの小学生である田中 勇気――タキでさえ、今回に限っては、事の重大性をそれなりに、ではあるものの、理解はしていて。
       
       
      「でも、おじさん……キングエテモンは、そんなに悪いデジモンじゃ無いと思うよ?」
       
       把握した上で、やはり「ただの子供」として意見するタキに、ヨシキが口を開く前に、メノウが深々とそれはそれは大きな溜め息を吐き出し、メノウがヨシキに事を報告している間に掻き込んだ弁当のご飯粒を頬に付けたままのタキを、より一層険しい目つきで睨み付けた。
       
       
      「あんな気色悪いしんもんざえモンと戦った後で、よくもまだそんな甘い事が言えるわね。良い悪いの問題じゃ無いって何度言ったら理解できるの? タナカくんが馬鹿みたいな気まぐれで何度でも私の足を引っ張るみたいに、自我持ちのデジモンは、気まぐれで人を助けても、同じように気まぐれで人を傷つける事がある。何をしでかすか予測が出来ないから、人間にとって本当に恐ろしい存在になり得るの」
      「わ……わかってるよ。わかってるけど、でも……」
       
       気圧され、後退るタキ。「メノウ」と窘めるように名を呼んだ父に、彼女はぷいと顔を逸らした。
       
      「私、間違った事なんて言ってない」
      「そうですね、間違った事は言っていません。言っていませんが、正しい言葉遣いとは言い難い」
      「それは、タナカくんが何回言っても解ってくれないから」
       
       完全にへそを曲げた娘に苦笑いしながら、すみません、とヨシキはタキへと軽く頭を下げた。
       
      「ただ、メノウの言い分が間違っていない、というのは本当です。自我持ちの危険性は、性格の善し悪しではなく、人間よりも強い力を持つ存在が感情を有している事そのものにあるのですから」
       
       例えば、と。釈然としない表情のタキに向けて、ヨシキは人差し指をぴんと立てる。
       
      「アナタよりも幼い子供が車に轢かれそうになっていたとしましょう。そこに心の優しい自我持ちのデジモンが通りかかり、車を止めて轢かれそうになっていた存在を助けた。……これだけ聞くと、タナカさんはどう思われますか?」
      「え? ……良いことじゃないの?」
      「ええ、その通りです。……ですが、もしもこの自我持ちが、車を止めるために必殺技を使ったり、怪力で車を投げ飛ばしたりしたら、どうでしょう?」
      「!」
      「当然、運転手を始めとした搭乗者は無事では済みません。どころか、周辺の人や建物にまで被害が及ぶ可能性があります。ひょっとすると、自我持ちが何もしなくても、ブレーキは間に合ったかもしれない。間に合わなかったとしても、子供が軽い怪我をするだけで済んだかもしれない。……少々残酷な話にはなりますが、それでは済まなかったとしても、車の運転手、あるいは車を造ったり整備した人間には、法律というルールで責任を問う事が出来ます」
       ですが、自我持ちにはそれが出来ない。とヨシキは続ける。
      「そういった「人の手に余る」事故を引き起こさないためにも、いくら性質が善性に寄っていたとしても、デジモンは自我を持つべきでは無い。それでも自我が発生するメカニズムがまだよく判っていない以上、既に自我が発生したデジモンに関しては、自我を持つ前以上に徹底して管理する。……それが、ワタクシ達『D.M.T』の行動理念です」
      「……」
      「そしてキングエテモンは、『ジャッジ』というワタクシの肩書きを理解した上で、我々による管理を拒否した。……野放しには、出来ないのですよ」
       
       正直なところ、タキはヨシキの話が半分も理解できていない。
       出来ていないが――「子供を助けようとしたデジモン」が「子供以外を傷つけるかも知れない」という例え自体は、理解力の無さでは無視出来る話では無くて。
       
       何故ならそれは、タキと彼の『トモダチ』との関係にも、置き換える事が出来るモノだからだ。
       
       だから、考えてしまう。
       わからないなりに。
       
      「大丈夫だよ、タキ。ボクはキミのトモダチだからね。キミの側にいるためなら管理も監視も不満には思わないし、ヒトのルールには抵触しないとも」
      「どうだか」
       
       ポケットの上から握り締めたスマホからトモダチ――オメカモンが囁き
       顔を逸らしたままのメノウが、フン、と鼻を鳴らした。
       
      「とはいえ、です」
       
       お世辞にも良いとは言えない空気そのものを切り替えるように、ヨシキがぱん、と手を叩く。
      「目下の問題はキングエテモンよりもしんもんざえモン。先に述べた通りキングエテモンを野放しにはできませんが、同時に明確に人間に害を成すデジモンを後回しにする謂れもありません」
       それに、人に化けられるデジモンの捜索なんてとてもではありませんが、目処が……と力なく付け足すヨシキに、「締まらなくなるからそういうのは後にして」と、今度は窘める側に回るメノウ。
       彼女に背を向け気味にしながら、タキはなんとなしに、ほっと胸を撫で下ろした。
       
      「現在逃走した方角を参考に、探索チームからモニモンやモニタモン、エスピモンを周辺に派遣しています。加えてその……特殊な嗜好から、次の潜伏先となりそうな場所は、ある程度目星を付けてあります」
       そう言って、机の上に置いていたパッドを操作し、地図を表示するヨシキ。
       
       ……見る者が見れば判る。モニモンはLevel2、モニタモンとエスピモンはLevel3――「幼い」デジモンで。
       彼らは行方不明のデジモンを探すため、と言うより、誘導するかのように配置されていると。
       
       もっとも、タキは解らない側の人間なので、“監視能力を持つデジモンの部隊”という、いかにも「それっぽい」ヨシキの采配に、先のことを忘れて胸を躍らせ始めた次第なのだが。
       
       ただ、
      「ここって」
       デジモンの配置を示す赤い点を辿った先にあった建物には、タキも思わず顔を上げて、ヨシキを見上げる他無かった。
       
       
      「児童福祉施設――所謂、保育園」
       
       
       ヨシキはタキの困惑を肯定する。
      「しんもんざえモンは、間違いなくこの施設を狙うでしょう。……多分」
      「ちゃんと断言して、リーダー」
      「狙います。狙うと思います。……少なくとも、この施設の存在がしんもんざえモンの琴線に触れる可能性は、極めて高い」
       
       しんもんざえモンの言うところの「かわいいかわいいあそび」を思い出して、全身をぶるりと震わせるタキ。
       彼の矛先が、自分よりも小さい子供達にいとも容易く向けられるかもしれないという想像だけでも、タキの背中に冷たいものを這わせるには十分過ぎて。
       
       自我を持つデジモンの脅威。その、あからさまな程に解りやすい例。
       『D.M.T』が、対処すべき存在。
       
      「幸い、と言うべきかは分かりませんが、こちらの施設はグラウンドが広く、Level6のデジモン同士が戦闘を行えるだけのスペースは確保出来る。我々はしんもんざえモンを、児童や職員の全員退去した夜間に、あえてこちらに誘導します」
      「夜の舞踏会、というワケか。なかなかどうして、素敵じゃないか」
      「まあ、そういう事になりますね」
       
       スマホから口を挟んだオメカモンに、ヨシキが頷く。
       と、「待って」と、作戦に耳を傾けていたメノウが2人を制した。
       
      「まさか、リーダー。タナカくんを連れて行く気じゃ無いでしょうね」
      「いや……そのつもりでしたが」
      「いくらなんでも怒るわよ? 私の報告、聞いてなかったの? オメカモンは、しんもんざえモンに手も足も出なかったんだから」
      「キミのピノッキモンと同じようにね、ミス・メノウ」
       
       タキはこれまでに聞いた中で一番大きな舌打ちの音にたじろぐ羽目になった。
       
      「お、オメカモン」
      「ボクは自我持ちだからね。悪し様に言われると、少しくらいは気が立ってしまうのさ」
      削除デリートする理由が1つ増えて安心したわ。……兎に角、私は反対。現場に足手纏いを連れて行くなんて」
       
       
      「そうは言っても、メノウ。アナタは今日一日、調律者チューナーとしてのお手本をタナカさんに見せるよう指示していたのに、彼とは別行動をしていたのでしょう?」
       
       
       それは、と、メノウが口ごもる。
      「もちろん、アナタ1人の方がやりやすかったのは解ります。ですが、正直なところ『D.M.T』は万年人手不足。後進の育成もまた、立派な仕事です」
      「……」
      「先代――アナタの敬愛する祖父にしてワタクシの父、京山 幸助は、そういった仕事にも抜かりはなかったでしょう」
      「……おじいさまは」
       
       続きを紡ぎ出せずに俯くメノウの頭をぽんぽんとやさしく叩いて、それから、ヨシキは今一度、タキの方へと向き直った。
       
      「タナカさん。戦力になるならないはこの際置いておくとして。アナタとオメカモンには今回の現場に出動してもらいます。しんもんざえモン討伐作戦の現場に、ね」
      「とーばつ」
      「しんもんざえモンは、削除します。ワタクシは『ジャッジ』として、そう裁定を下しました」
      「っ」
      「『D.M.T』に所属してもらう以上、そして調律者を志す以上。アナタには遅かれ早かれ、デジモンの削除を目の当たりにしてもらう必要がある。で、あれば。それは少しでも早い方が良い」
       
       “少年の夢”としての調律者に対して、日本でもトップクラスの調律者組織の現実。
       本職故の優しさ、と言うにも、小学生に見せるには少々酷な話で――しかし他ならぬ自我持ちのデジモンを手元に所持している以上、ヨシキはタキを、一般人として特別扱いする事が出来ないのだ。
       
       幼い頃から類い希なる調律者の才を備えていた娘を、そうして扱ってきたように。
       
       ……やがて。
      「オレ……行くよ、いっしょに」
       タキはようやく。小さく、ではあるが、ヨシキに向けて頷いて見せた。
      「しんもんざえモンがちっちゃい子たちにヒドいコトする前に止めなくちゃなのは、ホントだもん」
       あくまで、やはり調律者としての義務感ではなく、幼稚で未熟な正義感故に、ではあるが。
       
       だが、今はそれ以上を求めるまいと、ヨシキも笑顔で頷いて返した。
       
      「そうだね、タキ」
       スマホの中から、オメカモンもまた、タキを肯定する。
       大人に誘導された、子供の決意を。
       
       
      「ボクはキミの覚悟と決心を尊重するよ。なんて言ったって、ボクはタキのトモダチだからね」
       
       

       
       
       次の日の深夜。
       
      「なんか、すごく悪いコトしてるキブン」
      「不思議な事を言うんだねタキ。ボク達は今から、正義の味方として仕事をしに行くのに」
       
       ヨシキからの連絡を受けたタキは、オメカモンに掴まるような形で、少し前にようやく修理の終わった2階の自室から抜け出した。
       『どりヰむらんど』での一件を両親に黙っていた時はそうでもなかったのに、夜という時間帯がそうさせるのか、自宅をこっそりと後にする行為には、なんとなしに後ろめたさが感じられて。
       
       それに――
       
      「しんもんざえモンのこと、削除するんでしょ?」
      「そうだね」
      「もう悪いコトしないように、調律し直したり、できないのかな」
       難しいだろうね、と。右手を持ち上げ、ほとんど間を置かずに、オメカモン。
      「しんもんざえモンの過度な“子供好き”は、あの個体の性格以前にデジモンとしての性質なんだ。自我持ちで無かったとしても、アレはそれなりに危険なデジモンでね」
      「そう、なの?」
      「そうだとも。大方悪意ある調律者が興味に駆られて、児童向け施設のセキュリティを担う事が多いために強力に設定されているもんざえモン種の「力」を、良く無い方向にピックアップしてみたくなったんだろう」
      「……」
      「全てのデジモンが、ボクみたいに人間のトモダチになるために調律されているってワケじゃない。って事さ。だから、キミが気に病む事は無いよ、タキ」
       
       そんな事を話しながら指示のあった場所に向かうと、青い人型のサイボーグ型デジモン・リンクモンが待ち構えていた。
       タキはオメカモンをスマホに戻し、今度はリンクモンに抱えられて、目的の保育園へと向かう。
       
       人を抱えている手前「光の速さ」では無いとはいえ、リンクモンは車よりも電車よりも、あっという間に全ての景色を置き去りにして、タキ達を目的地へと送り届けた。
       
      「ありがと」
       タキの礼に応える事も無く、一瞬で姿を消すリンクモン。
       恐らく自分を担当している調律者の下で待機するのだろうと、オメカモンが推測を述べた。
       
      「……ホントに来た」
       
       と、降ろされた保育園――その屋上でグラウンドを見下ろしていたタキに向けて、溜め息交じりに、メノウ。
       「なんだよー」と普段よりは声を潜めつつ、タキは頬を軽く膨らませながら振り返った。
       
      「おや、ミス・メノウ。こんばんは。素敵な夜だというのに、今回も待たせる形になってしまったね」
      「待ちぼうけで済んでくれた方が良かったくらいよ」
      「もう。オレだってちゃんとお昼寝して、ねむくならないようにがんばってるのに」
      「本当にやめて、そういう緊張感の無い話」
      「では、キミの要望に応えて、本日の仕事の話を」
       
       既にリアライズを済ませメノウの隣で制止ししているピノッキモンに倣って、オメカモンもタキの前に飛び出す。
      「ジャッジ殿は?」
      「リーダーなら下。見晴らしはこっちの方がいいけれど、探知用の機器は目立つから。……っと」
       早速。と、メノウがスマホを持ち上げる。
       
      「敷地内に入ってきたみたい。Level6の反応有り、ですって」
       
       ごくり、と息を呑むタキ。
       2人は身を屈めつつ、フェンス越しにグラウンドの様子を伺った。
       
      「……そんな気はしていたけれど、これなら機材を持ち込む必要も無かったかもね」
       
       月明かりと、街灯に照らされて。
       紫色のスライム状の物体が蠢く。
       
       
      「えへへっ。ここが『ほいくえん』かあ。あっちこっちから……う~ん、いいにおい!」
       
       
       スライム状の物体はずるりと内側から茶色い毛皮を取り出し、クマのぬいぐるみ――もんざえモンに近い姿を形作るなり、頬にあたる部分を近くにあった滑り台へとすり寄せる。
       てらてらと光るスライム状の部分が、原色で彩られた手すりの上で糸を引いた。
       
       間違いなく、タキ達が遊園地で交戦したしんもんざえモンだ。
       
      「……うえ」
       この時ばかりは、メノウもタキのえずきを咎めなかった。
       
      「えへへ。えへへへへへへ。朝になったらぁ、きみみたいにかぁわいいこが、たっくさんたっくさんここに来るんだよねえ。たのしみだねえ」
       
       しんもんざえモンは名残惜しそうに滑り台から顔を剥がすと、今度は小脇に抱えていた、シルエットだけならしんもんざえモンと似ている成長記のデジモン――『D.M.T』が探知兼囮用に設置していたエスピモンだ――をうっとりとした調子で、ぎゅっと抱きしめる。
       いよいよしんもんざえモンのエネルギーに、加えて単純な圧に耐えきれなくなったのだろう。半透明のスライムと毛皮の狭間で、エスピモンにびきりと亀裂が走り、次の瞬間には身体が霧散する。
       
      「あっ、またなくなっちゃった! まあいっか。朝になったら、たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたああああああっくさん! かわいいかわいいあそび! だ、もん! ねえ~!!」
       
       きゃらきゃら笑って。
       両腕を大きく、大きく広げるしんもんざえモン。
       
       
       その、刹那。
       
       
      「――え?」
       
       しんもんざえモンの右腕が、本体から切り落とされた。
       
      「え、え?」
       
      標的ターゲット、Level6、しんもんざえモン」
       グラウンドへと歩み出たヨシキが、スマホに口元を寄せる。
       
      「判決――削除」
       
       そうして、ジャッジとしての審判を言い渡した。
       
       彼の視線の先では、振り降ろした腕を返す刀で振り上げて、更にしんもんざえモンの腕を切り裂く1体のデジモン。……竜人の姿をした、サイボーグ。
       爪の軌跡の中に、しんもんざえモンの肉体だったモノが飲み込まれ、掻き消えた。
       
      「アレって」
      「またしても、早い再会だったね」
       
       
       ――サイバードラモン。
       
       
      「メノウ。タナカさん。作戦を開始してください」
       
      「う――」
       途端。“大人の男”を視認したしんもんざえモンはわなわなと肩を震わせ、翼状に展開している肉体の一部を引っ込める事で擬似的に右腕を再生し、遊園地で見せたようにハンマーとして振るう。
      「うわあああああああ!!」
       
       後退を余儀なくされるサイバードラモン。
       だが、しんもんざえモンは追撃を仕掛ける事はせず、泣きじゃくるような声を上げながら、左腕の赤い鉤爪でヨシキを指し示す。
       
      「きたない! くさい! 穢らわしいっ!! なんでだよなんでだよなんでっだよおおっ!! ここはかわいい子ばっかりだって聞いたのに!?」
       
       
      「《ブリットハンマー》」
       
       
       しんもんざえモンが喚き終わらない内に。
       メノウの操作に合わせて屋上から飛び出したピノッキモンが、重力にもものを言わせながら、タキの前では初披露となる、リボルバーのシリンダーに似た形状のハンマーを、しんもんざえモンの脳天目掛けて振り下ろす。
       
      「んぎ」
       強烈な一撃通りに変形する、しんもんざえモンの頭部。
       
       だが、当然それだけでは終わらない。
       
       次の瞬間、目映い閃光が走ったかと思うと、ハンマーのヘッドを起点に、爆発。
       
      「!?」
       
       極大の破裂音と共に、ピノッキモンのハンマーはそのサイズの2回り以上はあるしんもんざえモンの肉体を抉り取った。
       
      「きょ、キョウヤマさん!? だいじょうぶなの!? こんなすごい音」
      「周辺にデジモンから発生する音を遮断する装置を展開してある」
      「それに、なんでサイバードラモンが……」
      「別個体。……ではないね。ボクの目に狂いが無ければ、タキを襲ったのと同一個体に見える」
      「……どこで見て、どうやって判断してるんだか」
       
       サイバードラモンは爆風で吹き飛んだしんもんざえモンの破片目掛けて次々と爪を振るう。
       空間を裂く、とまで言われる、データの破壊に特化した超振動波を発生させるサイバードラモンの爪は、形を持たないが故に攻撃を受け流し、無効化していたしんもんざえモンの肉体をも、難なく、悉く、消滅させていて。
       
       間違いなく、今のサイバードラモンは、『D.M.T』の味方であった。
       
      「ワタクシが調律し直しました」
       メノウのスマホを介して、2人の会話も聞こえているのだろう。
       しんもんざえモンに言われたことを若干気にしているのか、さりげなくスーツの袖口に鼻を近付け、自分の臭いを確認しながら、ヨシキが応じた。
       
      「内部の記録データを一旦削除した後、どうにか、こうにか。……Level5なので、ワタクシの技術でもなんとか通用した形です」
      「そういう弱気な発言付け足さなくて良いから」
       
       実際、Level5の調律は十分に卓越した能力だ。ましてや、一度自我を得たデジモンからそれを取り上げるなど。
       
       キョウヤマ ヨシキは、振る舞いこそ多少卑屈な部分があるものの、『D.M.T』のリーダーにしてデジモン達の『審判者ジャッジ』の名に恥じない調律者なのである。
       
       
       そして、Level6とはやはり、それ程の調律者でも対処しきれない、規格外の存在なのだ。
       
       
      「……だ、いやだ、いやだっ!! やだやだやだあっ!! 《ナイトメアレイン》!!」
       
       遊園地でも見せた変形から、肉体の一部を飛ばす必殺技に繋げるしんもんざえモン。
       ほとんど自爆のような形で、しんもんざえモンそのものが四方八方に飛び散った。
       
       《ナイトメアレイン》。
       実質エネルギー体であるしんもんざえモンの肉体をぶつけて、相手の意識を奪う技だ。
       
       とはいえ調律者に操作されているデジモンに「意識」と呼べる感覚は存在していないも同然。弾丸と化した肉片の物理的な威力さえ気をつければ、デジモンにとって脅威になる必殺技では無い。
       
       そう、自我の無いデジモンにとっては。
       
      「っ」
      「お父さん!!」
       
       咄嗟にメノウがピノッキモンにヨシキを庇わせる。
       身の丈以上のハンマーを棒きれか何かのように振り回し、ピノッキモンはしんもんざえモンの肉片を全て叩き落とした。
       
       が――
       
       
      「えへへ。みぃつけた」
       
       
       ずるずるとフェンスの編み目をくぐり抜けて。
       粘度のある紫色の水たまりが屋上に広がり、やがて金の目がぎらりと光って、しんもんざえモンが再び元の姿を形作る。
       
      「な……あれだけ分散しておいて、まだそれだけの内蔵データが――」
      「そのかわい声! やっぱりきのうの、かわいいほうの子たちだ!」
       
       流石に青ざめたメノウと、震え上がるタキ。
       金の瞳が、にんまりと弧を描いた。
       
      「もういじわるは、メッ、だよ? これからはなかよく――いっしょにあそぼう?」
       
       この後に及んで、小さな子供と――否、小さな子供「で」遊ぶために。
       しんもんざえモンの巨体が、2人に迫る。
       
       メノウを呼ぶ彼女の父の声が、どこか、途方もなく遠くから聞こえたような気がした。
       
      「本当にどうしようもないデジモンだねキミは。……《オメカキ」
      「《ファンシーファンタジスタ》」
       
       見もせずに。
       しんもんざえモンは、オメカモンをハンマーに変えた右腕で弾き飛ばす。
       
      「おまえは、死ねよ」
       
       吹き飛ばされたオメカモンを受け止めたフェンスが大きく歪む。
       ぴき、と。
       亀裂の入ったような音が、タキの耳に届いた。
       
      「オメカモンっ!!」
      「だめだめだめ! あんな穢らわしいヤツの名まえなんてよんだら、きみの口までくさくなっちゃうよ? ……あっ、そうだ。せっかくだから、まずははみがきごっこしてあそぼっか?」
      「ひいっ」
       
       ハンマーから5本の指に戻った右手が、タキに向けて細く伸びる。
       
       ……はみがきごっこ、と。そんな名称から口の中に入れる事を想定するには、いくら細まっているとはいえ、いささか太過ぎる大きさではあるが。
       
      「いい加減にしなさいよこのヘンタイデジモン!!」
       だが、その刹那。塊になった空気を吐き出すようにして、スマホを構えたメノウが叫ぶ。
       
      「ダウンロード――ピノッキモン、リアライズ!!」
       
       一旦ヨシキがスマホに取り込んでメノウの元に送ってきたピノッキモンが、メノウのスマホから《ブリットハンマー》の構えで飛び出した。
       
      「ああもう! 今イイところなのに!!」
       振り向きざまに、しんもんざえモンの五指がピノッキモンのハンマーの柄を掴む。
      「っ」
       腐ってもLevel6の自我持ち。戦闘スキルそのものも並のものではないのだ。
       
       勢いを殺され、ヘッドを接触させられなかった《ブリットハンマー》が不発に終わる。
       それでも今回は、ピノッキモンは持ち上げられて投げ飛ばされるような羽目には陥らない。武器を所持する事で本来の力を解放していると言っても過言では無いピノッキモンは、体格差さえ無視してしんもんざえモンとせめぎ合う。
       
      「ううううう、くさいくさいきたない!」
       
       しかし、膂力は互角でも、木製のマリオネットでは、無形の肉体を真の意味で押さえつける事は出来ないのだ。
       
      「先に「こっち」で、とーぶんほきゅーだぁ」
      「――っ!!」
       
       メノウの表情が引きつる。
       今度は翼に見立てた部分が細く変形して、メノウへと伸びたのだ。
       
       咄嗟に後退るメノウだが、子供の足では躱しきれず、少女の細腕に縄のように紫のエネルギー体が絡みつく。
       
      「……あれ」
       その時――ふと。
       しんもんざえモンが、一瞬。
       ほんの一瞬だけ、動きを止める。
      「この、あじ」
       
       
       
      「やれやれ、レディを舞踏会に誘うには、些か乱暴が過ぎるんじゃないかな」
       
       
       
       ぶつん、と。
       
       不意に飛び出してきた刃が、メノウを掴んでいるしんもんざえモンの翼の先を断ち切った。
      「っ」
       よろめき、尻もちを付くメノウ。
       
       ……しんもんざえモンの向こう側。
       エネルギー体の性質のせいでぐらつき、明滅する視界の中でも、あまりにも鮮やかな極彩色が、怯えて腰を抜かしていたらしいタキの隣に凜と佇んでいた。
       
      「……何?」
      「その、声」
       
       タキもまた、混乱の中、極彩色の中でも一際妖しく輝く紫色の眼を見上げる。
       その、顔――とも形容しがたい鋭角の隙間から漏れた声音が、ひどく耳に馴染んだものだから。
       
       
      「オメカ、モン?」
       
       
      「そうだとも、タキ」
       姿が変わっても、トモダチだからすぐに分かってくれるんだね。と。
       そのデジモンは、ただ、声だけを微笑ま微笑ませた。
      「恐ろしいしんもんざえモンに、その名にふさわしい勇気を抱いて立ち向かうキミの心が、素晴らしい奇跡を起こしたのさ」
       その声以外に、彼の感情を窺い知れる要素は、1つも無い。
       
      「進化、というヤツだよ。タキ」
       
       そして、その声さえ。あるいは。
       
      「しん、か」
       状況が飲み込めず、オメカモンだったデジモンの発した単語をオウム返しにする事しか出来ないタキ。
       メノウもまた、口をぱくぱくと動かして、何かを問いかけたそうにしていたが――
       
      「まあ、積もる話はあれども、それは後にしよう。……そうだろう? ジャッジ殿」
      「それもそうです。――《イレイズクロー》!」
       
       サイバードラモンに抱えられ、ようやく屋上に到着したヨシキが、ラバー装甲を纏った腕から飛び降りながら、調律中の竜人に必殺技の指示を下す。
       
       あくまで断ち切っただけに過ぎない左腕と、ピノッキモンのハンマーに纏わり付いていた右腕。しんもんざえモンの両の腕を、超振動波を纏った爪が引き裂いた。
       
      「や、やだあああっ! どうして、どうして穢らわしいヤツらばっかり!?」
       
      「メノウ!」
      「! ピノッキモン、《ブリットハンマー》!」
       
       ぶん、と残ったエネルギー体を振り払い、ピノッキモンがその勢いのままに身体を捻り、回転させ――ハンマーが、しんもんざえモンの胴を捉え、爆ぜた。
       
      「ぎゃっ」
       数度にも渡って消し飛ばされ、切り裂かれ、自らの手でも分散させた後だ。
       いくら規格外の存在と言えども、限界はある。
       
      「名残惜しいけれど、そろそろお開きにしようか」
       
       オメカモンだったデジモンが、高く、高く。宙へと舞い上がる。
       月明かりを背に、極彩色が黒く陰った。
       
       形状だけは人に近いそのデジモンの、一際目を引く巨大な刃の足が、しんもんざえモンを指し示す。
       宣告のように。
       
       
       
      「《蝶絶喇叭蹴》」
       
       
       
       単純な、蹴り――ただし、《オメカキック》とは比べ物にならない威力の――が、天から降ったかと思った次の瞬間には、刃の足は打ち込まれた杭のように正確にしんもんざえモンのデジコアを蹴り穿ち、そのまま突き抜けて足蹴にする事で、保育園の屋上に傷一つ付けること無くスマートに着地する。
       
      「あ、ああアぁあ」
       
       穴の空いた胸部を中心に、あっけなくしんもんざえモンの身体が霧散していく。
       
      「ひどい、ひどい。どうして、こんな。くさくて、きたなくて、穢らわしいやつらに――あいつ」
       
       ウソついたのか。と。
       
       タキ達の与り知らぬ者への恨み節を最期に、しんもんざえモンは、完全に消滅した。
       
       
      「……作戦、終了?」
      「メノウ!」
       あまりに呆気ない終わりに、呆けたように呟いたメノウへとヨシキが駆け寄る。
       いつになく強く肩を掴んだ父親の表情に、メノウはぱちりと目を瞬いた。
       
      「怪我はありませんか?」
      「お、おとうさ……リーダー、痛い」
      「! どこが!?」
      「いや、肩……落ち着いて、リーダー」
      「あ……すみません」
       
      「ふふ、さしものミス・メノウも、やはり人の子というワケか」
       
       くつくつと喉を鳴らす、オメカモンだったデジモン。
       瞬間、メノウはムッと眉をひそめて、力を緩めていたヨシキの手を振りほどいた。
       
      「……ああいう茶々を入れる奴もいるから、仕事中に私情を持ち込まないで」
      「……。そういうアナタも、さっきリーダーじゃなくてお父さんと呼んだでしょう」
      「そういう事ばっかりちゃんと覚えてる……。……ほら、仕事。目の前に」
       
       そうだ、と慌てて立ち上がったヨシキは、サイバードラモンを隣に控えさせつつ、極彩色のデジモンと向き合った。
       
      「アナタは」
      「マタドゥルモン」
       気さくな調子で、マタドゥルモンと名乗ったそのデジモンは、腕を持ち上げる。
       指先の代わりに、黒鉄の刃がきらりと闇夜に瞬いた。
       
      「見ての通り、パペット型のLevel5。……もちろん、タキのトモダチさ」
       
      「パペット型」
      「他に分類のしようも無いだろう? こんなに派手でひらひらした装束を纏った、お人形さんみたいなマシーン型やサイボーグ型がいるなら、ボクに教えて欲しいくらいだ」
      「それは……そうかもしれませんが」
       
       ヨシキが訝しんだのは、分類そのものではなく、彼が名乗ったデジモン名そのもの。
       
       マタドゥルモンなど。
       パペット型どころか、マシーン型にも、サイボーグ型にも、存在しない。
       
      「――……筈、なのですが……」
      「自信持ってよリーダー」
      「じゃあ、新種のデジモンだ。素晴らしい。これもタキの強い心が引き起こした奇跡だね」
       
      「オレの……」
       
       ようやく立ち上がったタキが、マタドゥルモンの隣に並ぶ。
      「とはいえすまないね、タキ。刃の手ではキミを助け起こす事も出来なくて」
      「う、ううん」
      「だから、っと」
       
       全身をノイズで覆ったかと思うと、マタドゥルモンの姿がみるみるうちに縮んでいく。
       次の瞬間には、胸を赤く塗っただけの、ブロック人形じみた見慣れたパペット型デジモンがその場に残された。
       
       
      「ボクはやっぱり、オメカモン。どんな姿だって、キミのトモダチだけれどね」
       
       
       そしてそのボディには、傷一つ残されていない。
       気付いた瞬間、タキはオメカモンへと抱きついた。
       
      「よかった……! 今度こそ壊れちゃったら、どうしようって……!」
      「ははっ、タキは心配性だなあ」
       
       
      「リーダー」
       ピノッキモンを仕舞わないまま、メノウがヨシキに囁く。
       もう、先程の父娘らしいやりとりをしていた2人では無い。2人して、一流の調律者の顔だ。
      「解っています。調律者による調律抜きで、進化のみならず、退化まで……」
       
       彼らの視線に気付き、タキを上下にしか動かない腕で宥めつつ、顔の無い頭部が静かに半回転し、正面であった部分がヨシキに向けられる。
       
       
       
      「そんな怖い顔しなくても、ボクはタキのトモダチだよ。……タダの、ね」

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    • #4014

       オイ待てマタドゥルモンってパペット型だったかと思ったら作中で確認されていない未知のデジモンだったので、それはつまりヤバさが増したということで。
       どんな姿になってもボクはキミのトモダチだからねと言いつつ、刃となった手ではお前を抱き締められない的なロマンチスト、と見せかけて速攻で退化して元に戻ったことにキョウヤマ父子戦慄。アニメ的な進化退化システムを採用しているのかーと思いましたが明らかに異質な見方をされる通り、当初から怪しまれていたけれどどんどん悪化しておられる。というか進化退化自由自在でも基本が成熟期ってことは、少なくともテイルモンと同程度には鍛え方が違うってことじゃないですかァーッ!!
       しかし“調律”されたことで先日襲撃してきたサイバードラモンを使役できるようになる作中のシステム、これが作中では常識アタリマエとはいえ奇妙なほど強いオメカモンとどちらが異質なのかは神のみぞ知る。
       
       サイバードラモンとマタドゥルモンのおかげで忘れがちですが、そういえば今回の敵はLevel6のしんもんざえモンなのだった。同じレベルのを従えているのに今回マジでミス・メノウいいとこ無しだったのはともかくオメカモンでは流石に敵わなかった相手をLevel5で瞬殺というやっぱり何かおかしいよとならざるを得ない展開。
       地味なれど可愛がられまくって霧散したエピスモン悲惨。おのれェ!
       
       キョウヤマ父が今回、自我持ちデジモンについての異質性と危険性について語ってくれました。たとえ人格を持っていてもデジモンに人間性を認められるほど現在の人間社会は法も常識も万全ではないということか。
       最後の体でタキ君抱き締めながら顔だけキョウヤマ父子に向ける描写がヤバい。コイツ絶対いつか昭和のメカゴジラみたく正面にミサイル撃ちながら顔だけ後方に回転させて目からビームで攻撃してくるぜェーッ!!

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